電車待ちのホーム

これは千葉特有で、東京の方ではあまり見かけない現象なんだけど。。。

朝、ホームで電車待ちをする際、ホームには「ここにこういう風に並んでね」とばかりに、並ぶ場所が黄色のテープで2列にガイドされている。
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日本人は本当に長い行列に並ぶのが好きらしく、なぜか1列に並びたがる。

最初の1人目が来たときに、黄色のテープで囲まれた内側の最前列に並ぶ。

その後、2人目が来た時、1人目の横に立つのが躊躇われるのか、人の後ろに並ぶのが好きなのか、1人目の後ろに陣取る。
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その後に来た3人目は、1人目の隣に立つと自分より先に並んでいる2人目を追い越すことになるので、2人目を尊重してなのか、それとも並ぶのが好きな国民性なのか、2人目の後ろに立つ。

これで3人が縦一列に並んだことになる。するとその後に来た4人目も同じ理屈で3人目の後ろに立ち、列はさらに長くなっていく。

列が長くなればなるほど、空いている1人目の隣のポジションに躍り出ることはハードルの高い行為となり、自然と列は縦に成長し続ける。

そんな成長した列を毎朝刈り取っている。列が長ければ長いほどやり甲斐を感じる。

「おいおい!そりゃないぜ!確かにそこのポジションは空いていたけれども!俺だって前の人に遠慮して後ろに並んでんだからさ!暗黙の了解じゃないか!」そんな後方からの怨念を感じながら、くるりと振り返り、彼らの顔をイノセントな目で見つめる。

文句が無いことを確認してからキクタンで英単語の暗記を始めるのだが、実を言うとみんな顔を逸らすので、誰も目を合わせてくれない。

本当なら、「後から来た分際で大変申し訳ありませんが、ここ失礼しますね。列が長くなってホームが混雑してしまってますので」とかなんとか言ってそこに立つのが、社会人としてエレガントな行為なんだろうけれど。

ホームに電車が到着すると「俺が先に並んでたのに抜かすなんて許さんぞ!」とばかりに体を使って私を押し退けようとする御仁もいらっしゃるが、そこは大人しくそういう方にお譲りしたり、「テメー押してんじゃねえよ!」とばかりに大人気なく体でブロックし返したり、その時々の気分でやっている。

別に、ちゃっかり前の方に並んで、あわよくば席に座りたいわけではない。なんつーか、皿の上に最後まで残ってる唐揚げを、皆が遠慮し合って誰からも手をつけられずに取り残されている唐揚げを、それを食べるのが私の役割なのだ。そう思ってただ淡々とこなしているだけなのだ。

ちなみに私の役割が奏功してか、最近ちゃんと2列に並ぶ人達が増えてきている。

誰かに気兼ねして縦一列に並んでんのに、後から来たヤツにちゃっかり抜かされるのは嫌なのだろう。

ま、それか列に並ぶのに飽きたんだろう。