飲茶
近所にとてもいい店を見つけた。
日曜夜に仕事を終えて家に帰り、寝る前に晩飯、場合によっちゃ一杯ひっかけようかと思って、家の近所をフラついてお店探しをしていた。
なんか色とりどりの灯りがともる店があって、「クリスマスかよ!」って雰囲気についフラフラ〜っとお店のドアを開けた。
お店にお客さんはいなかったが、エントランスのドアが開いたことに気付いて、奥の方からお兄系ファッションのおじさんが出てきた。デニムにオールバック、黒シャツのボタンを2つ開けて、胸元から象牙モチーフのチョーカーを覗かせている。
本人も言うように真田広之風イケメンで、見た感じ「The水商売」って感じの風体。
実は、この店に来る前にGrill&Dinerって書いてある店に入ったら、ベアトップのワンピースを着た東南アジア系の女の子がたくさんいるお店で、「間違えました〜」って退出したばかりだったので、「あれ?また間違ったかな?」と思った。
「前に来たことある方ですよね?無い?誰かの紹介ですか?どうやってこの店知りました?」的なやりとりがあって、近所に住んでて晩飯食いたくてお店がキラキラしてたからフラッと入った旨を伝えると、お店のコンセプトを丁寧に説明してくれた。
ここは中華料理の店だがレストランではないので定食みたいなものは無い。色々な一品料理があるが一つ一つの量は多くなくお茶やお酒を飲みながら料理を楽しむ店だと。
いわゆる飲茶みたいな感じ?と確認すると「Yes,Yes,Yes,That's right!」ということで、「ああ、どこの訛りかと思ってたけど、日本人じゃなかったんだな」と分かった。
香港生まれの華僑の龍さんは、英語と中国語と日本語が堪能なトリリンガルで、ここ北谷で10年以上この店を営んでいるそうだ。
酒も煙草もスパイスも禁止して舌を鋭敏に保つようにしているプロフェッショナルとのこと。
お店の食材には徹底的に拘っており、自分のファミリーのみぞ知る秘伝のタレや味付けを使用して、世界中ここでしか食べられない料理を提供しているそうだ。
定番のきゅうりの龍'sさっぱり漬け。
お店のオリジナルカクテルを飲みながら、繊細な歯触り舌触りのオリジナル料理をアラカルトで食べました。
今日はたまたま入れたけど、次来るときは事前に予約した方がいいですよとアドバイスを貰いました。