ヤフオクでトラブった話

最近iPhone 7に替えたので、iPhone 6s plusをオークションに出品しました。

 

Apple care+に加入しているので、新品交換をしてから、新品としてオークションに放流しました。

 

前回iPhone 6 plusが、確か90000円で売れたことを考えると今回の71000円という結果は、iPhone人気の翳りを感じさせるものでした。

 

6の時は、中国での人気がハンパなかったから、その影響という気はしますな。

 

さて、iPhoneのオークションでの取引ですが、IMEI番号を公開して売りに出すのが一般的なようです。

 

IMEIとは、ガラケースマートフォンタブレット端末など、全ての通信機器に付けられた国際的な識別番号のことです。

 

この番号をキャリアの確認サイトで照会し、盗難端末だったり債務不履行端末だったりしないかどうか調べてから入札するのが基本のようです。盗難とか残債不履行とか、そうした事情によりキャリアから通信制限を掛けられている端末を赤ロムと呼ぶそうです。

 

私はヤフオクで中古の端末を購入することはないので、実際この手の慣わしには疎いのですが、iPhoneを出品すると「IMEIを教えてください」と質問が来るので、そういうものなんだなあとライトに理解していました。

 

今回も、前回同様にIMEIを聞かれたので公表していたのですが、前回は赤ロム確認をするのが主目的だったところ、今回はどうもSIMフリー端末かどうか確認するのが主目的のようでした。

 

6のときも6sのときも、SIMフリー版を購入して使っていました。特に6の頃はSIMロックの解除が義務化されていなかった為、SIMフリー端末は高値で売れました。今回の価格差にはこの辺りの法改正も大きく影響しているのでしょう。

 

そして、今回の出品で知ったのですが、最初からSIMフリーの端末と、キャリア版をSIMロック解除した端末では、人気が全然違うということです。

 

どうもキャリア版をSIMロック解除したとしても、全ての格安SIMが100%動作するとは限らないようで、ヤフオク界ではSIMロック解除版はSIMフリー版の不完全版みたいな扱いを受けているのです。

 

だから皆、IMEIを確認して本当にSIMフリー版なのか確認しようとしているのです。SIMロック解除版をSIMフリー版と騙って売り抜けようとする輩が多いようで、入札者は皆さん等しく用心しているようなのです。

 

IMEIもシリアル番号も求められるがままに公開していた私は、前回予想外の高値で売れたことに余裕をぶっこいていました。

 

「おお、お若いの。好きに調べなさい。私のiPhoneは最大容量の128GBで、一番人気のGoldで、光学手ぶれ補正のついたplusで、おまけにSIMフリーじゃて」

 

71000円に終わったことは残念に思いましたが、SIMロック解除の義務化によるSIMフリー端末の優位性の低下と、日本国内でのiPhone人気の翳りを体感出来て、まあ良かったかなと考えていました。

 

ところがです。落札者が聞いてきました。「評価も良い方ですし、信用していますが、最終確認です。SIMロック解除版では無く、SIMフリー版で間違いありませんか?事実と異なる場合は即警察に通報させて頂きます」と。

 

既にIMEIは公開してるわけなのですが、きっと言質を取りたいんでしょうね。ずいぶん剣呑なことを言うなと思いつつ、「アップルストアで購入した国内版SIMフリー端末で間違いありませんよ〜」と太鼓判を押しておいたのですが、翌日にこんなメッセージが。

 

「先程、お教え頂いたIMEIで詳しく調べさせて頂いたところ、貴方の出品されているiphone6s plus はキャリア版のモノをsimロック解除したsimフリー端末ということが分かりました。残念ですがおっしゃっていることと事実に違いがあるようです。」

 

は?そんなはず無いから。え?アップルに確認したらそう言われたって?んなわけないじゃん。もしや、難癖付けてお詫びの印に何か要求するとか?恐喝目当ての新たなビジネスモデル?だからちょいちょい警察とか口に出すわけ?そういえばこの人評価ゼロ、良いも悪いも一切無い新規アカウントじゃんか。怪しくね?

 

まあ、グルグルと考えても仕方がないので、本当に自分のiPhoneSIMフリー端末で間違い無いのか、アップルに問い合わせてみました。というのも、以前6plusのときに画面のヒビ割れで新品交換したら、誤ってキャリア版と交換されてしまったことがあったからです。

 

ある時のこと、iPhone 6 plusを持って意気揚々と北米旅行に出かけました。現地SIMを買って使おうとしたところ、「SIMロックが掛かってるから使えないよ」とT-mobileのお兄ちゃんから言われたのでした。

 

「いやいや、そんなハズはない。小生のiPhoneアップルストアから直接購入したSIMフリー端末に間違いはないぞ」と言うものの、エラー画面を見せつけられてトボトボとホテルに帰ったのでした。

 

国際通話で日本のアップルサポートに掛けてみたところ、どうも新品交換した際に間違ってドコモのキャリア版の製品と交換してしまったらしい。当時使っていた格安SIMがドコモ系列のもので、SIMにデカデカとdocomoと書いてあるから、交換に応じた担当者がドコモ版iPhoneと思い込んで対応してしまったのだと推測しています。

 

結果的にはリモートでSIMロックを解除してもらい(そんなこと出来るんだ!)、旅先のアメリカでは無事にAT&TのSIMを使うことが出来ました。

 

そんな経験もあったので、アップルがオペレーションをミスしている可能性もあると思いアップルに確認したのですが、幸いなことに私の手元には確実にSIMフリー端末が届いていました。

 

「落札者様がアップルにIMEIの照会を依頼したところ『SIMロック解除版だ』と回答された為、私が嘘吐き呼ばわりされて困っている」という事情を話しましたが、落札者に再度問い合わせして貰うように促す以外に方法は無いとのこと。まあ、その人がホントにアップルに問い合わせしたのか証拠も無いしね。

 

 アップルに問い合わせてSIMフリー端末で間違い無いと確認が取れたこと、お手数だけれど再度アップルに確認してみて欲しいこと、をお伝えしたところ、再度アップルに問い合わせてくださり、アップルが案内ミスを認めたことで、落札者様も大変申し訳ないと言っていました。

 

一瞬、「またキャリア版に交換されたか!?」と焦りましたが、単なる案内ミスで良かったです。