無意識というブラックボックス

今朝、いつも通り英会話のレッスンを受けていたら、嬉しいことに英語思考が出来ていた。

 
私の受けているDMEというメソッドは、「講師の質問に答えることをひたすら繰り返す」というシンプルな練習法で、講師が質問文を2回読み上げた後に、それに対して英語で回答するということをリズミカルに繰り返していく。
 
ちょっとでも噛んだり、言葉が出てこなくてまごついたりすると、やり直し。完璧に言えるまで何度でもやり直すので、少しスパルタチックな教授法とも言える。
 
質問に答えると言っても、大抵は質問文の中に答えが隠れている。
 
質問
Is it healthy to have a bath in very hot water?
 
回答
No,it isn't healthy to have a bath in very hot water.
 
みたいな。だから、講師の早口の英語を集中して聞きとって、ちょっと順番入れ替えたり単語補ったりして、回答文に仕立てて喋る。それの繰り返し。
 
こうゆう、おうむ返しに毛が生えたようなことを繰り返し繰り返しやってくうちに、英語で聞き取ったものを英語で意味を理解して英語で言葉にするっていう回路が脳の中に自然と出来上がっていくって仕組みになっているようだ。
 
英文聞いても意味が分かってなければ、いくら聞き取れても回答文に織り込んで話すのは難しいし、かと言って、いちいち脳内で、英語→日本語→英語みたいに翻訳して頭の中で組み立てようとすると、モタついてしまって、これまたスムーズに喋るのは成立しない。
 
ところが今日、なんとなく英語で聞き取って、脳内で翻訳せずに漠然と意味を理解して、それを短期記憶から取り出して英語で回答することが出来た。
 
英語で一連の回答文を読み上げてる最中は、まるで口から勝手に英文が出てくるようで、他人の口になったような不思議な感覚だった。
 
その間、英文を日本語に翻訳して意味を理解しようとする脳の機能は完全にオフになっていて、翻訳せずに英語のまま意味を理解していた。
 
今までは、梱包された箱を預かり、開梱して中身を確認した後に、また梱包して返すという感じだったが、今日は預かった箱を開梱せずに箱のまま返すような感じだった。開けなくても中身分かってるから、いちいち開けない的な。
 
うん。やっぱりこの習得法は理に適ってるな。このまま続ければある程度のレベルまでは行けるな。と思えたことが収穫だった。